125ccのレトロな国産スクーター5選!オシャレでカワイイのは?

出典:アドレス125|スズキ株式会社

こんにちは。輪太郎(りんたろう)です。

最近、街中で見かけるおしゃれなバイクに憧れて、125ccのスクーターでレトロかつ国産のモデルを探している方が増えているようですね。

通勤や通学だけでなく、休日のカフェ巡りにも使えるようなかわいいデザインや、維持費が安い実用的なバイクがあったら素敵だと思います。

しかし、実際に探してみると新車ではネオクラシックなデザインの選択肢が意外と少なかったり、中古市場を含めるとどれを選べばいいのか迷ってしまったりすることも多いのではないでしょうか。

私自身も最初はデザイン重視で探していましたが、メンテナンスや保証のことも考えると悩みは尽きませんでした。

この記事では、そんな皆さんが安心して自分にぴったりの一台を見つけられるよう、現行モデルの事情から並行輸入車の可能性まで詳しくご紹介していきたいと思います。

  • 現在新車で購入できる国産ブランドのレトロスクーターの実情
  • デザイン重視派におすすめしたいおしゃれな海外モデルの選択肢
  • 予算を抑えたい方向けの安いモデルや中古市場の選び方
  • 購入後に後悔しないためのメンテナンスや保証に関する知識
目次

125ccスクーターのレトロな国産モデル事情

まずは、私たちが「国産」と呼んでいるバイクの現状と、実際にどんな選択肢があるのかを整理してみましょう。

多くの人が抱く「国産=日本国内の工場で作られたもの」というイメージと、実際のグローバルな生産体制には少しギャップがあります。

そして、なぜ今、新車で買える「レトロでかわいいバイク」が少なくなってしまったのか。その背景にある事情を知ることで、バイク選びの視点がガラリと変わるはずです。

ネオクラシックなアドレス125が主役

現在、日本国内の正規ディーラーで新車として購入できる「国産メーカーブランド」かつ「明確にレトロなデザイン」を持つ125ccスクーターは、スズキの「アドレス125」が唯一無二の存在と言っても過言ではありません。

このモデルは、レトロスタイルを求める多くのライダーにとって、まさに「最後の砦」とも言える重要なポジションを担っています。

バイクに詳しい方なら「アドレス」と聞くと、かつての「アドレスV125」シリーズを思い浮かべるかもしれません。鋭く尖ったデザイン、コンパクトな車体、そして信号待ちからのダッシュで他を置き去りにする加速力。

「通勤快速」の異名を持ち、実用性と速さを追求した硬派なスクーターでした。

しかし、2022年にフルモデルチェンジを果たした現行のアドレス125は、その設計思想を180度転換しました。

丸みを帯びた優しい表情のヘッドライト、クロームメッキで縁取られた上品なベゼル、立体感のあるエンブレム、そしてふっくらとした厚みのあるシート。

どこから見ても完全にネオクラシックなスタイルへと生まれ変わったのです。

この劇的な変化の背景には、スズキのグローバル戦略があります。実はこのモデル、インドを中心とした海外市場では「アクセス125」という名前で販売されており、そこでは欧州の古い街並みにも馴染むような、伝統的で上品なデザインが求められていました。

その世界戦略車を日本市場にも導入したことで、結果として日本のユーザーが待ち望んでいた「おしゃれでクラシカルなアドレス」が誕生したのです。

もちろん、進化したのは見た目だけではありません。心臓部にはスズキが誇る「SEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジン」を搭載しています。

このエンジンは、空冷ならではの軽量・コンパクトな構造を維持しながら、最新の解析技術を用いて燃焼効率を極限まで高めています。

その結果、カタログ燃費(WMTCモード)でリッター53.8kmという、クラス最高レベルの低燃費を実現しました。

実燃費でもリッター50km近く走るというユーザーの声も多く、ガソリン価格が高騰している現代において、この経済性は家計の強い味方となります。

さらに、使い勝手の面でも妥協はありません。足元は広々としたフラットフロアになっており、買い物袋やカバンをフックに掛けて足元に置くことができます。

また、USBソケットも標準装備されているため、移動中にスマートフォンの充電も可能です。

つまり、「見た目はレトロでかわいいけれど、中身は最新の実用車」という、現代のライダーが求める理想的なパッケージになっているのです。

何より、全国のスズキ正規販売店で2年間のメーカー保証が受けられるという「安心感」は、並行輸入車にはない圧倒的な強みです。

アドレス125の魅力まとめ

  • 正規ディーラーで購入・整備ができる安心感(部品供給もスムーズ)
  • 驚異的な低燃費を実現したSEPエンジンで、毎日の通勤コストを削減
  • 欧州テイストを取り入れた洗練されたデザインと豊富なカラーバリエーション
  • フラットな足元スペースによる高い積載性と、スカートでも乗りやすい形状

詳細なスペックやカラーリングについては、メーカー公式サイトの情報も非常に参考になります。
(出典:スズキ株式会社『アドレス125 製品概要』

かわいい国産の現行車種は希少な現状

「ホンダやヤマハにも、もっとかわいいレトロスクーターがあるんじゃないの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。

確かに、かつてはホンダの「ジョルノ」や「ジュリオ」、ヤマハの「ビーノ」といった、丸くてポップでかわいいデザインのスクーターが街中に溢れていました。

しかし、2025年現在の国内正規ラインナップ(125ccクラス)を見渡してみると、その景色は様変わりしています。

現在、ホンダの原付二種ラインナップを見ると、「PCX」のような先進的なラグジュアリー路線、「リード125」のようなビジネス・積載特化型、「Dio110」のようなベーシックモデル、そして最新の電動コミューターなどが並んでいますが、純粋な「レトロポップ」なモデルは見当たりません。

ヤマハにしても同様で、「シグナスグリファス」や「NMAX」といった、走りを重視したスポーティーな「ブルーコアエンジン」搭載車が主軸となっており、デザインの方向性は「鋭さ」「速さ」「機能美」に向いています。

なぜ、125ccクラスから「かわいいレトロ」が減ってしまったのでしょうか。

最大の要因は、世界的な排ガス規制の強化とコストの問題です。

かつてのように50ccの車体をベースにエンジンだけを載せ替えるという手法は、現代の厳しい環境規制や安全基準(ABSやCBSの義務化など)の前では通用しません。

規制に対応するためには、水冷エンジンの採用や複雑な排気浄化装置の搭載が必要となり、どうしても車体が大型化し、開発コストも跳ね上がってしまいます。

その結果、メーカーは最も確実に販売台数が見込める「通勤・通学・ビジネス」という最大公約数的なニーズに合わせたモデル開発を優先せざるを得ません。

ファッション性を重視したモデルは、どうしてもニッチな存在になりがちなのです。

「ジョルノ」や「ビーノ」といったブランドは現在も存続していますが、それは日本独自の規格である50cc(原付一種)クラスに限られています。

しかし、30km/h制限や二段階右折といった制約がある50ccではなく、車の流れに乗って快適に走れる125ccで、あのかわいいデザインを楽しみたいという潜在的な需要は確実に存在します。

この「メーカーの供給事情」と「ユーザーの切実な願望」の間に横たわるギャップこそが、今の市場の悩ましい点であり、後述する「並行輸入車」が注目される最大の理由となっています。

なぜ50ccにはレトロが残っているの?

50ccクラスは「原付」という日本独自のガラパゴス規格であり、主な用途が近所の買い物や短距離移動に限られるため、スペックよりも「ファッション性」や「かわいさ」が重視されやすい傾向があります。一方、125ccはグローバルな標準規格であり、世界中で「日常の足」として酷使されるため、実用性や耐久性がデザインよりも優先されることが多いのです。

レトロな中古車市場という選択肢

「現行の新車に気に入るモデルがないなら、中古車で探せばいいじゃない」と考えるのも、一つの賢いアプローチです。

新車という条件を外せば、過去の名車たちを含めて選択肢は無限に広がります。中古車市場には、今見ても全く色褪せない、個性的で魅力的なレトロスクーターたちが眠っています。

例えば、かつて台湾ヤマハが製造し日本でも販売されていた「ビーノ125」は、50ccのビーノをそのまま大きくしたような愛らしいデザインで、今でも女性を中心に根強い人気があります。

また、ホンダの「ジョーカー90」などは、厳密には90ccですが、アメリカンバイクのようなロー&ロングなスタイルとワイドなハンドルバーで、唯一無二の存在感を放っています。

さらに時代を遡れば、スズキの「ベルデ」やホンダの「ジョルノクレア」など、レトロデザインの黄金期とも言える時代のモデルに出会えるかもしれません。

しかし、安易にレトロな中古車に飛びつくのは危険です。特有のリスクをしっかりと理解しておく必要があります。

まず、製造から10年、20年と経過している車両が多いため、ゴム部品(タイヤ、ホース類)やプラスチックパーツの経年劣化が避けられません。

「納車された翌日にガソリンが漏れてきた」「走っていたらマフラーに穴が空いた」といったトラブルは、古いバイクでは珍しいことではないのです。

そして、最も深刻なのが「外装パーツの入手困難」という問題です。

エンジン内部の部品などは、同年代の他の車種と共通部品が使われていることが多く、なんとかなるケースもあります。

しかし、レトロバイクの命とも言える「かわいいカウル」や「おしゃれなメッキパーツ」は、その車種専用設計であることがほとんどです。

これらがメーカー廃番(生産終了)になっていると、もし転倒してカウルを割ってしまった場合、新品を手に入れることは不可能です。ヤフオクやメルカリで中古パーツを血眼になって探すか、割れたまま乗り続けるしかありません。

中古車を選ぶ際は、単に車両価格の安さだけで判断せず、「納車整備がどこまでしっかり行われているか」「保証期間はついているか(せめて3ヶ月や1000kmなど)」「近所にそのバイクの面倒を見てくれる修理屋さんがあるか」といった点を、新車以上に慎重にチェックすることをおすすめします。

中古車選びで失敗しないために

生産終了から時間が経っているモデルは、維持費が安く済むどころか、頻繁な修理で結果的に高くつくこともあります。「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、「そのデザインがどうしても好きだから、手間をかけてでも乗りたい」という情熱がある場合にのみ、おすすめできる選択肢と言えるでしょう。

クラシックバイク125で安いモデル

「レトロな雰囲気は欲しいけれど、予算はできるだけ安く抑えたい」という場合、デザインへのこだわりと価格のバランスをどう取るかが非常に悩みどころです。

正直なところ、本格的なクラシックデザインを持つバイクは、各部のメッキパーツ、塗装の質感、曲線を多用した専用カウルなどにコストがかかっているため、車両価格も高くなりがちです。特に最近の円安の影響で、並行輸入車の価格も上昇傾向にあります。

では、安く手に入る新車で、少しでもレトロな雰囲気を感じられるモデルはないのでしょうか。

ここで一つの妥協点、あるいは新しい視点として提案したいのが、シンプルなデザインの「実用車」たちです。

もしあなたが「丸目のヘッドライトなら許せる」とか、「ゴテゴテした装飾はいらないから、素朴でシンプルなバイクがいい」というのであれば、後ほど詳しく紹介するヤマハの「ジョグ125」などが有力な候補になります。

ジョグ125は、決してメーカーが「レトロバイク」として売り出しているわけではありません。

しかし、そのデザインは奇をてらわないオーソドックスなもので、最新のスポーツスクーターのような攻撃的なトゲトゲしさはありません。

丸みを帯びたやわらかいフォルムは、どんなファッションにも自然に馴染みますし、何より価格が非常に魅力的です。

実売価格で20万円台半ばで購入できるケースも多く、浮いた数万円の予算で、おしゃれなジェットヘルメットを買ったり、本革のグローブを揃えたりと、自分好みにスタイルをカスタムする楽しさがあります。

また、少し視点を変えてホンダの「ベンリィ110」のようなビジネスバイクを選ぶという手もあります(これはスクーターとは構造が少し違いますが)。

ビジネスバイクならではの無骨で機能的なデザインを逆手にとって、ベージュやカーキ色に塗装したり、ステッカーチューンでおしゃれに乗るというスタイルも、最近のアウトドアブームと相まって注目されています。

「安い=ダサい」と決めつけずに、「シンプル=自分色に染められる良い素材」と捉えて、工夫次第でおしゃれに乗りこなすのも、賢いバイクライフの楽しみ方の一つかなと思います。

並行輸入車ならおしゃれな新車がある

ここが今回の記事で一番お伝えしたい核心部分なのですが、実は日本のメーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ)は、海外(特に台湾、タイ、ベトナム、中国など)向けに、めちゃくちゃおしゃれでかわいいレトロスクーターを現在進行系でたくさん作っているんです!

「なんでそんな良いバイクを日本で正規販売してくれないの!?」と叫びたくなるような魅力的なモデルたちが、海の向こうにはたくさん存在します。

これは、台湾やタイなどのアジア諸国において、スクーターが単なる移動手段ではなく、若者の主要なファッションアイテムとしての地位を確立しているためです。メーカーもその巨大な市場に向けて、デザインに徹底的にこだわった、気合の入ったモデルを次々と投入しているのです。

これらは日本のメーカー公式サイトには掲載されていませんが、「並行輸入車(または逆輸入車)」として日本に入ってきており、一部の輸入バイク取扱店で購入することができます。

特に「バイク館(旧SOX)」のような全国展開している大手チェーン店では、独自ルートでこれらを輸入し、新車として保証付きで販売しています。

並行輸入車の最大のメリットは、「国産ブランドの信頼性(エンジンの耐久性や基本設計の良さ)」と「海外専売モデルならではのユニークで優れたデザイン」を両立できる点です。

エンブレムは馴染みのあるYAMAHAやSUZUKIですが、見た目はまるでイタリア車やフランス車のような雰囲気。信号待ちで隣に並んだライダーに「え、これどこのメーカーのバイクですか?かわいいですね!」と聞かれることも少なくありません。

もちろん、日本の正規モデルではないため、リコール対応の仕組みや部品供給のリードタイムなど、いくつかの注意点はあります(これについては後のセクションで包み隠さず解説します)。

しかし、それらを補って余りある圧倒的な魅力が、これらのモデルにはあります。

「人と同じバイクは嫌だ」「とびきりかわいいバイクに乗りたい」というこだわり派の方にとって、並行輸入車はまさに宝の山。次の章からは、そんな魅力的な輸入モデルたちを具体的に見ていきましょう。

125ccスクーターでレトロな国産のおすすめ

それでは、具体的にどんなモデルがおすすめなのか、正規モデルと並行輸入車を交えて見ていきましょう。それぞれの特徴やメリット・デメリットを深く理解すれば、きっと「これだ!」と思える運命の一台が見つかるはずです。

レトロかわいいビノーラの独自性

まず最初にご紹介したいのが、台湾ヤマハが製造している「Vinoora(ビノーラ)」です。このバイク、一度見たら絶対に忘れられない強烈なインパクトがあります。

最大の特徴は、なんといってもそのフロントフェイス。フロントカウルに2つの丸いヘッドライトが埋め込まれており、まるでアニメのキャラクターやカエル、あるいはミニオンズのような、愛くるしくてちょっと不思議な表情をしているんです。

このデザインは「ニューレトロ」というコンセプトに基づいており、懐かしさと新しさを融合させた独自のスタイルを確立しています。

発売当初は「個性的すぎるのでは?」という声もありましたが、見慣れてくるとその愛嬌にハマる人が続出。特に「かわいいもの好き」な女性ライダーや、個性的なファッションを好む層からの支持は絶大です。

丸みを帯びたボディラインは非常にシンプルで、どんなステッカーを貼っても似合いそうなキャンバスのような魅力もあります。

しかし、ビノーラはただの「イロモノ」ではありません。中身は最新のヤマハスクーターそのものです。

特筆すべきはその軽さで、乾燥重量は90kg台前半と非常に軽量。女性や小柄な方でも取り回しが楽で、狭い駐輪場での出し入れも苦になりません。

エンジンは信頼性の高い「ブルーコア」技術を採用した空冷125ccで、燃費性能もリッター50km台(台湾モード)をマークするなど非常に優秀です。USB充電ポートやスマートキー(グレードによる)などの快適装備もしっかり押さえています。

日本で乗っていれば、信号待ちで注目されること間違いなし。「そのバイクかわいいですね!」と声をかけられることも多いでしょう。

人とは絶対に被りたくない、自分の個性を大切にしたいあなたに、ビノーラは最高の相棒になるはずです。

おしゃれな欧州風サルート125の魅力

次におすすめするのが、台湾スズキの「Saluto(サルート)125」です。「これ本当にスズキ?」と疑ってしまうほど(失礼!)、洗練されたイタリアンデザインが特徴です。

それもそのはず、このバイクのデザインを担当したのは、イタリアの著名なデザイナーであるアレッサンドロ・タルタリーニ氏。ベスパやランブレッタといった欧州スクーターの文脈を汲んだ、正統派のクラシックスタイルに仕上がっています。

ボディラインは流麗で美しく、エッジの効いたLEDライトや、クロームメッキのパーツ使いが高級感を演出しています。

特にテールランプのデザインは秀逸で、夜間に後ろから見た時の美しさは格別です。カラーリングも、深みのあるボルドーレッドや上品なパールホワイト、シックなグレーなど、大人のライダーに似合う色が揃っています。

メーター周りもアナログとデジタルをうまく融合させたデザインで、乗車中常に視界に入る部分がおしゃれだと、毎日の通勤も気分が上がりますよね。

機能面でも妥協はありません。このクラスでは珍しい「スマートキーシステム」を標準装備しており、キーをポケットに入れたままエンジンの始動やシートの開閉、給油口のオープンが可能です。これは一度使うと手放せない便利さです。

エンジンはアドレス125と同系のSEPエンジンを搭載しており、静粛性が高くスムーズな加速が楽しめます。

タイヤサイズは前後10インチですが、サスペンションのセッティングが良く、街乗りでの乗り心地は非常に快適です。

正規のアドレス125も素敵ですが、より「所有する喜び」や「高級感」を求めるなら、サルート125は間違いなく検討する価値があります。

価格は輸入費用がかかる分、アドレス125より高くなりますが、その差額を払ってでも手に入れたいと思わせる魅力が詰まっています。

サルート125の特徴

ベスパやランブレッタを彷彿とさせる美しいラインと、LEDライトを駆使したモダンなディテールが融合しています。コンビニフックやUSBポートなど、日常使いの利便性も日本のスクーター同様にしっかり確保されており、デザインと実用性が高次元でバランスしています。

女性に人気なグランドフィラーノの評判

タイのヤマハが製造する「Grand Filano(グランドフィラーノ)Hybrid」も外せません。

こちらは流麗な曲線を描くエレガントなデザインで、特に女性ライダーからの支持が厚いモデルです。「かわいい」というよりは「美しい」「上品」という言葉が似合う、大人の女性にふさわしいヨーロピアンテイスト溢れる一台です。

このモデルの最大の特徴は、車名にもある通り「ハイブリッドシステム」を搭載していることです。

といっても、プリウスのようにモーターだけで走るわけではありません。発進時の数秒間、スタータージェネレーターがモーターとしてエンジンの回転をアシストする「マイルドハイブリッド」方式を採用しています。

これにより、スクーター特有の発進時のもたつきが解消され、スーッと滑らかに加速することができます。燃費向上にも寄与しており、エコでスマートな走りが楽しめます。

実用性も非常に高いです。給油口が足元の左側(フロントパネル)に配置されており、シートを開けずに給油ができるため、荷物を満載している時や、セルフスタンドでの給油がとても楽です。

シート下の収納スペース(メットイン)は27リットルと大容量で、夜間に便利なLED照明まで付いている親切設計。お買い物の荷物もたっぷり入ります。

カラーバリエーションも非常に豊富で、パステルピンクや爽やかなブルー、マットな質感のアースカラーなど、日本の正規モデルにはないファッショナブルな色が選べます。

足つきについては、シート高が790mmと若干高めですが、シートの前方が細くシェイプされており、実際に跨ってみると数値ほど不安は感じないという声も多いです。心配な方は、ショップで実車に跨らせてもらうことをおすすめします。

安い価格重視ならジョグ125も候補

「並行輸入車は保証や部品のことが心配だし、値段もちょっと高いかも…」という方で、かつ予算を抑えたいなら、国内正規モデルのヤマハ「ジョグ125」を検討してみてください。

デザインは「レトロ全振り」ではありませんが、シンプルでプレーンな造形はどんな服装にも合わせやすく、長く乗っても飽きが来ない良さがあります。

ジョグ125の最大の武器は、その圧倒的な「扱いやすさ」です。シート高は735mmと、125ccクラスの中ではトップクラスに低く設定されています。

小柄な女性や、初めて125ccに乗る方でも、両足がべったりと地面に着く安心感は何にも代えがたいものです。

さらに、装備重量はわずか95kg。これは一般的な原付一種(50cc)と変わらない軽さです。駐輪場でバイクを押して歩く時や、狭い場所に駐車する時のストレスが驚くほど軽減されます。

価格面でも非常に優秀です。メーカー希望小売価格も抑えられていますが、実勢価格ではさらにお得に購入できることが多く、乗り出し価格をかなり低く抑えることができます。

浮いたお金で、おしゃれなジェットヘルメットを買ったり、冬用の暖かいグローブを買ったり、トップケースを付けたりと、装備にお金をかけることができます。

エンジンはヤマハ自慢の「ブルーコア」エンジンを搭載しており、燃費も走りも必要十分。フロントブレーキがドラム式(グレードによる)だったりと、コストダウンされている部分はありますが、日常の足として使う分には全く問題ありません。

「おしゃれさも大事だけど、まずは気負わずに乗れるバイクが欲しい」という方には、ジョグ125は最強のパートナーになるでしょう。

モデル名製造/販売特徴おすすめポイント
アドレス125スズキ(正規)ネオクラシック安心の正規保証とコスパ、燃費性能
Vinooraヤマハ(輸入)個性的・かわいい唯一無二の顔つき、軽量な車体
Saluto 125スズキ(輸入)欧州風デザイン高級感、スマートキー標準装備
Grand Filanoヤマハ(輸入)エレガントハイブリッドで低燃費、給油が楽
ジョグ125ヤマハ(正規)シンプル圧倒的な足つきの良さと安さ

並行輸入車の購入リスクと保証内容

おしゃれな並行輸入車(サルートやビノーラ、グランドフィラーノなど)を購入する場合、見た目の魅力だけでなく、リスクについても正しく理解しておく必要があります。

決して脅すわけではありませんが、正規モデルとの違いを知っておくことで、購入後のトラブルを防ぐことができます。

最大の違いは「メーカー保証」が付かない場合が多いということです。

通常、国内正規モデル(アドレス125など)であれば、全国どこのスズキやヤマハの看板を掲げたお店でも、2年間のメーカー保証を受けることができます。旅先で故障しても、近くのディーラーに駆け込めば対応してもらえる安心感があります。

しかし、並行輸入車の場合、日本のメーカー法人(スズキ株式会社やヤマハ発動機販売)は直接関与していません。そのため、保証はメーカーではなく「販売店保証(ショップ保証)」となります。

つまり、原則として購入したそのお店(またはそのチェーン店)でしか保証修理を受けられないのが一般的です。もし転勤や引越しで遠くへ行ってしまった場合、メンテナンスを受けるお店探しに苦労する可能性があります。

また、部品の供給についても注意が必要です。消耗品(ブレーキパッドやオイルフィルター、ドライブベルトなど)は国内モデルと共通で使えることが多いのですが、外装パーツ(カウル、ライト、ミラーなど)はその車種専用品となるため、破損した場合は本国(台湾やタイ)から取り寄せる必要があります。

これには数週間から、場合によっては数ヶ月かかることもあります。通勤や通学で毎日使っている場合、部品待ちでバイクに乗れない期間ができるのは大きな痛手となります。

ですので、並行輸入車を買うときは「車両の値段」だけでなく、「そのお店が信頼できるか」「保証期間はどれくらいか(1年なのか2年なのか)」「独自のアフターサービス網を持っているか」をしっかり確認することが大切です。

バイク館のような全国チェーンであれば、店舗間のネットワークでサポートを受けられる場合が多いですし、独自の部品在庫を持っていることもあるので、そういった大手ショップを選ぶのもリスクヘッジの一つと言えるでしょう。

部品供給の注意点

外装パーツなどが破損した場合、本国から取り寄せるために数週間〜数ヶ月かかることがあります。通勤などで毎日使う方は、このリスクを考慮しておきましょう。また、リセールバリュー(売却時の価格)も、正規モデルに比べると安くなる傾向があります。

注目が集まるホンダNW系の最新情報

最後に、少し未来の話もしちゃいます。まだ日本には入ってきていませんが、今後レトロスクーター市場を大きく揺るがすかもしれない注目のモデルが存在します。

それが、中国のホンダ(五羊本田)から発表された「NW F125」というモデルです。

このバイク、ネット上やSNSで「神すぎる」「日本でも売ってくれ!」と話題沸騰中なんです。

何がすごいかと言うと、クラシカルで非常に質感の高いデザイン(ベスパ風でありながらホンダらしい精緻さがある)を持ちながら、中身が超ハイテクだからです。

スマートキーはもちろんのこと、メーターがTFT液晶になっていてスマートフォンと連携できたり、ナビゲーションを表示できたりと、まさに「コネクテッド・レトロスクーター」と呼ぶにふさわしい仕様になっています。

エンジンも最新の「eSP」エンジンを搭載しており、静粛性と燃費性能は折り紙付き。さらに、ドラレコを標準装備するグレードがあったり、グリップヒーターが付いていたりと、至れり尽くせりの装備内容です。

中国市場での若者需要を取り込むための戦略モデルですが、このパッケージングは日本のユーザーにも間違いなく刺さるはずです。

現時点では日本での正規発売は未定ですが、これだけの話題作ですから、並行輸入で入ってくる可能性は大いにあります。

もし「今すぐ必要ではないけれど、最高のレトロスクーターが欲しい」という方は、このNW F125の動向をウォッチしておくのも良いかもしれません。こういった最新情報は常にチェックしておくと、より良い選択ができるかもしれませんね。

125ccスクーターレトロ国産選びの結論

ここまで、様々な125ccのレトロな国産スクーター(海外生産含む)を見てきました。長くなってしまいましたが、最後に私からのアドバイスをまとめさせていただきます。あなたの優先順位に合わせて、最適な一台を選んでください。

  • 安心とコストパフォーマンスを最優先するなら:
    迷わずスズキの「アドレス125」(国内正規モデル)を選びましょう。全国どこでも整備が受けられ、燃費も良く、デザインもネオクラシックでおしゃれ。最もバランスの取れた優等生です。
  • デザインと人とかぶらない個性を重視するなら:
    信頼できるショップ(バイク館など)で、ヤマハの「ビノーラ」やスズキの「サルート125」などの並行輸入車を検討してみてください。「そのバイクいいね!」と声をかけられる喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
  • とにかく安く、足つきを重視するなら:
    ヤマハの「ジョグ125」も実用的な選択肢です。レトロ感は控えめですが、シンプルで飽きが来ず、毎日の足としてこれほど頼りになるバイクはありません。

125ccのスクーターは、維持費も安く、毎日の生活を便利で楽しくしてくれる最高の相棒になります。

ぜひ、スペックや価格だけでなく「見た目の好み」や「直感」も大切にして、長く愛せる一台を見つけてくださいね。あなたのバイクライフが素晴らしいものになることを応援しています!

※本記事の情報は執筆時点のものです。正確な在庫状況や価格、最新の仕様については、必ず各メーカーや販売店の公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

元中古車販売店社長。2024年まで実店舗を経営し、業者間オークション(USS/JBAなど)のリアルな流通の裏側を熟知しています。「二輪も四輪も仕組みは同じ」という視点から、損をしないためのプロの知恵を発信。

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